国土交通省と経済産業省は、物流分野で環境負荷低減や生産性向上などの取り組みを実施した事業者を対象に、「物流パートナーシップ優良事業」の募集を開始した。今年度は着荷主、発荷主、物流事業者の３者が連携して課題解決に取り組む事例を評価に加える。持続可能な物流網の構築で顕著な功績があった事業者を、１２月に開催予定の「グリーン物流パートナーシップ会議」で表彰する。８月２２日まで募集を受け付ける。

選考では①物流ＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）や物流標準化の推進によるサプライチェーン全体の最適化②労働環境の改善、商慣習の見直し③輸送モードの多様化による強靭な物流網構築④業界への波及効果－などの視点も踏まえて総合的に評価する。

同会議は、荷主企業と物流事業者が連携した取り組みの普及促進を目的に、両省などの協力を得て２００５年４月に発足した。０６年度から顕著な功績があった優良な取り組みに対する表彰を行っている。受賞者による取り組み内容の紹介も行い、好事例を幅広く共有してもらいたい考えだ。

２２年度の優良事業者表彰では、「経済産業大臣表彰」にホンダアクセスなど５社が、「国土交通大臣表彰」に鈴与など８社がそれぞれ受賞した。

日刊自動車新聞7月3日掲載