2023年6月28日

省庁幹部人事　経産事務次官に飯田祐二氏、国交事務次官は和田信貴氏

政府は２７日、主要省庁の幹部人事を発表した。経済産業省は多田明弘事務次官（６０）が退任し、飯田祐二（６０）経済産業政策局長兼首席エネルギー・環境・イノべーション政策統括調整官が後任に就く。国土交通省は、藤井直樹事務次官（６２）が勇退し、和田信貴国土交通審議官（５９）が昇格する。環境省の和田篤也事務次官（６０）は留任する。環境省は７月１日に、経産省と国交省は同４日（一部を除く）にそれぞれ発令する。

経産省では、保坂伸資源エネルギー庁長官（６０）が経済産業審議官に就くほか、総括審議官には南亮政策立案総括審議官兼首席国際カーボンニュートラル政策統括調整官（５７）を充てる。また、製造産業局長には自動車課長を経験した伊吹英明近畿経済産業局長（５５）が就き、山下隆一製造産業局長（５９）は経済産業政策局長兼首席エネルギー・環境・イノべーション政策統括調整官に就く。資源エネルギー庁長官には村瀬桂史内閣府政策統括官（５５）が就く。

このほか、中小企業庁長官には、須藤治大臣官房福島復興推進グループ長兼内閣府福島原子力事故処理調整総括官（５６）を起用する。

国交省では、国土交通審議官に防災担当の榊真一内閣府政策統括官（５８）、上原淳鉄道局長（５９）がそれぞれ就く。堀内丈太郎自動車局長の後任には鶴田浩久大臣官房公共交通・物流政策審議官（５５）が就く。

環境省では、松澤裕地球環境局長（５９）が地球環境審議官となる。水・大気環境局長には土居健太郎環境再生・資源循環局長（５８）が就く。

新任の各省事務次官の略歴は次の通り。

飯田　祐二氏（いいだ・ゆうじ）　１９８８年３月東京大学経済学部卒業後、通商産業省（現経産省）入省。産業技術環境局長や大臣官房長などを経て、２０２２年７月から現職。１９６３年５月生まれ、６０歳。埼玉県出身。