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2023年6月27日

デンソーとサントリー ペットボトルの水平リサイクル開始

デンソーは23日、使用済みペットボトルを回収し、新たなペットボトルに生まれ変わらせる「ボトルtoボトル」の水平リサイクルをサントリー食品インターナショナルと組んで始めた。デンソーの生産ノウハウを生かし、ライン作業のようにスムーズにボトルを回収できる独自の回収ステーションをデンソー本社(愛知県刈谷市)に3カ所設置した。本社で年間約20㌧発生する使用済みペットボトルの全量リサイクルを目指す。国内の他事業所にも展開していく。

同社の「先進モノづくり創出部」が作った回収ステーションは、足踏み式のペットボトル圧縮器を備え、本体とキャップ、ラベルの分別からボトルの圧縮までできる。ステーションで回収したボトルは障がい者の活躍推進を目的に設立した特例子会社「デンソーブラッサム」で洗浄、分別して「豊通ペットリサイクルシステムズ」へ受け渡す。

粉砕し、ペレット化させた材料はサントリーの飲料用ペットボトル容器として使う。石油から新たにペットボトルを製造するのと比べ、二酸化炭素(CO2)排出量を6割減らせる。

国内では、使用済みペットボトルの約86%が再利用されるが、多くは衣服など他の製品になり、その後は焼却処分されるという。原料に戻す水平リサイクルなら何度も材料を活用できる。同社総務部の植田賢哉リフレッシュ&コミュニケーション推進課長は「環境に優しい活動として今後も改善を重ねながら取り組みたい」と語った。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞6月24日掲載