東京都中古自動車販売商工組合（ＪＵ東京、萩田典雄理事長）は、共生社会を目指し、ＪＵショップ（会員店）のネットワークを活用して幅広い活動を行っている。２０２１年１１月には、ＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の取り組みを総括し、「すでに取り組んでいること」「目標達成に向けてスタートしていること」「今後着手していくこと」などを洗い出し、活動をさらに広げていく方針を打ち出した。

３０年近く継続して実施しているのがチャリティーオークションだ。会員店の提供物品によるオークション売上金や、中古車オークションに設置した「チャリティーコーナー」のオークション１台当たりの出品料・落札料それぞれ１００円ずつを資金として、盲導犬の育成や被災地を支援するなど、さまざまな活動を行っている。

２２年４月には、福祉車両取扱店「ＪＵ東京オレンジショップ」を立ち上げた。福祉車両の専門知識や技術と体制、介護に関する知識を持った地域包括ケアを支える中古車販売店ネットワークを目指し、福祉車両の講習会や福祉車両取扱士の資格試験を実施している。

このほか、地域の清掃活動を応援するクリーンキャンペーンや、交通安全啓発活動、「子供１１０番の家」を通じた防犯協力、大規模災害時の地域住民へのオークション会場開放による避難場所の提供、災害時用に備蓄していた食品を寄付するフードバンクなどを、日々の活動として定着させている。

日刊自動車新聞6月23日掲載