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2023年6月20日

国交省 不具合・故障情報ウェブサイト「連ラクダ」刷新、検索や表示改良

国土交通省は、「自動車のリコール(回収・無償修理)・不具合情報」(通称=連ラクダ)のウェブサイトを刷新した。自動車関連企業だけではなく、ユーザーも利用しやすいよう、検索機能の向上やスマートフォン対応など使い勝手を高めた。自動車の高度化に伴って新機能に起因する不具合や故障が増え、ユーザーは車両状態の把握が難しくなっている。車両の不具合や故障に関する情報を周知し、クルマ社会の安心・安全につなげていく。

連ラクダは、自動車局審査・リコール課が運営するウェブサイトで、自動車の不具合情報とリコール情報などを公開している。「自動車の不具合情報ホットライン」では、ユーザーからの不具合情報を収集している。同課によると、自動車ユーザーからの不具合情報の提供件数は年間で数千件にのぼるという。

今回、主に改良したのは、検索機能と検索結果の表示手法だ。専門用語や技術に疎(うと)いユーザーが利用しやすいよう、不具合の内容をフリーワードで入力して検索できるようにした。また、先進安全自動車(ASV)の普及が進んでいることを踏まえ、ASVに限定して検索できるようにするなどした。

検索結果の表示画面では、発生日や通称名、型式などのソート(並べ替え)機能を追加した。以前は固定だった検索結果の表示件数も10、30、100件から選択できるようにし、検索結果はダウンロードもできる。このほかにも、スマホ対応を図り、検索結果の文字を見やすくして利便性を向上させている。

電動化や先進運転支援システム(ADAS)など自動車が変化する中、警告灯や表示灯が点灯した際、車両に何が起きているのか、どう対処すればいいのか、ユーザーは分かりにくくなっている。国交省としては、こうした判断材料にもウェブサイトを利用してもらいたい考え。また、ユーザーから集めた膨大な関連情報の新たな活用法も検討していくという。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞6月17日掲載