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2023年5月30日

青森県自動車会議所 初のウェブ中古車フェア、専用HPから参加各店に誘客

青森県自動車会議所(小野大介理事長)は2つの週末をはさむ9日間にわたり、初のウェブ活用による「新車ディーラー中古車 シン・見聞録」をディーラー17社が参加して全県で開催した。中古車フェアは形態を大きく変え4年ぶりとなった。期中の成約は405台にのぼり、目標通りの実績を残すなど成功を収めた。

2019年秋の開催までは、通常の中古車展示イベントを特設会場で青森市、弘前市、八戸市合わせて年4回開催していた。しかし、経費面や参加のしやすさ、効率性などの面で課題が挙げられ、開催方法の見直しが議論された。その後コロナ禍による開催中止を余儀なくされたため、今回の4年ぶりの開催に至った。

その間、さまざまな新形態案を模索し、最終的に今回のSNSを活用したスタイルにたどり着いた。同会議所および地域メディア企業のホームページに専用サイトを立ち上げ、そのプラットホームを入口に参加ディーラーと各社の目玉車を紹介。ここを経由しディーラーごとのホームページに移行すると各社の厳選車約30台が閲覧でき、お気に入りの車があれば、現車のある各店舗に直接来場し商談、成約となる流れ。

のぼり旗を1千本制作して参加ディーラーに配布し、参加店舗で掲示した。初日から7日間のサイト訪問者数は約1200件あり、多数の閲覧をもとに、予想以上に来店と成約が進んだ。参加17社中8社が当初計画を達成。総売上高は約6億5千万円、台当たり成約単価は106万5千円だった。

参加ディーラーからは新形態での中古車イベント移行によって「新規客の獲得が進んだ」「新車と同時販売できる相乗効果があった」「展示会場に張り付かないで済み、営業担当の効率化につながった」などの声があった。また、同一会場での展示イベントに比べて、会場費用や陸送経費、人件費といった経費面での抑制は大きなメリットとなった。

一方で、各社のウェブに画像などをアップロードできないトラブルもあり、「今回の反省点を修正・改善しながら、次回以降、さらに良い見聞録に成長させていきたい」(石川善孝専務理事)としている。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月26日掲載