会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2023年5月22日

三重トヨタグループ企業 津市にドローン専用屋内練習場を開設

三重トヨタ(竹林憲明社長)のグループ企業、モビリティナビ(同社長、津市)は、ドローンの屋内専用練習場を津市桜橋に新設した。ドローン専用の屋内練習場としては国内最大級の規模。操縦ライセンスの国家資格に対応したドローンスクールも開校し、販売、保守とともに人材育成や導入の支援も行う。同社では未来の交通インフラに欠かせないドローンへ参入することで新しいモビリティ社会に貢献する方針。全国展開も視野に入れ、4年後に売上高15億円を目指す。

モビリティナビは2022年3月、「地域モビリティに貢献する」ことを目的に、ドローンの販売や保守メンテナス、スクール事業などを展開する会社として設立された。三重トヨタが創業以来80年間培った自動車販売のノウハウを投入し、次世代モビリティを開拓を進めている。

新設したドローン専用施設「Mobi-Navi DOME(モビナビドーム)」は、JRや近鉄の津駅から徒歩5分の好立地にある。総面積は806平方㍍で、このうち飛行可能面積は598平方㍍、高さは11㍍で、練習場は4区画各149平方㍍となっている。

利用料は機体レンタルなしで1区画、30分2千円(税込)、機体レンタルありで同4千円(税込)。一方、スクール事業として「Mobi-Navi DRONE SCHOOL(モビナビドローンスクール)」を開校した。国家資格の「二等無人航空機操縦士」取得に向けた4コースを提供する。

数値目標はドローン販売が月間5台、スクール生は同20人(立ち上がり時)。今後は、ドローンの輸送や発着、指令、分析、有線給電などを担う「移動する基地」として、「ハイエース」「ミライ」を利用したドローンベースカーも販売する予定となっている。

竹林社長はドローンについて、「これから伸びていく市場。従業員にも夢を与えたい」と話す。スクール設置に関しては「三重トヨタは創業当時、自動車の普及のために自動車学校を経営していた」とドローンの普及には操縦士の養成が不可欠である点を強調した。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月19日掲載