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2023年5月15日

EVモーターズ・ジャパン 国内初、商用EV組立工場を新設

EVモーターズ・ジャパン(佐藤裕之社長、北九州市若松区)は、若松区向洋町に国内初となる商用の電気自動車(EV)専用の量産組立工場を新設し、2023年秋に工場・検査棟の完成を目指す。約5万8千平方㍍の敷地には平屋建て工場のほか、EVの試乗ができる設備などを順次設ける。新たな地場産業の創出により、地域社会の発展に貢献していく。

工場では、同社の主力商品であるコミュニティバスや路線バスなどを生産する。23年は数台から生産を開始し、能力を引き上げて、最終的には年産1500台を目標とする。

EVの生産だけにとどまらず、完成車両のテストコースや自動運転テストコースなども建設。加えて、一般の人に施設の一部を開放し、試乗や工場見学を体感してもらうほか、EV資料館などを併設する。50人から100人の新規雇用を予定する。

工場や資料館などを含む複合施設の総称は「ゼロエミッションe―PARK」とした。また、風力発電やソーラー発電を活用した再生エネルギーによる自立発電での稼働を計画している。

同社は4月28日、起工式を実施した。福岡県の服部誠太郎知事、北九州市の武内和久市長ら来賓や関係者約180人が出席した。佐藤社長は、「日本のEV化は世界に後れを取っている。EV化を一気に取り戻すのは、九州・福岡から」と抱負を述べた。

カテゴリー 会議・審議会・委員会
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞5月12日掲載