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2023年5月10日

4月の国内新車販売 供給改善で16%増、8カ月連続プラス

2023年4月の国内新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)は、前年同月比16・7%増の34万9592台だった。前年超えは8カ月連続で、2桁の伸びを示すのは4カ月連続。ブランド別では9銘柄が2桁増となっており、新車の供給制約の改善が進んでいる様子が明らかになった。ただ、前年同月の実績が低かった反動増の影響もあるとみられ、販売現場では今後の市場動向を慎重にみているところも少なくない。

日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が1日発表した登録車の新車販売台数は、同23・1%増の21万9987台と4カ月連続で増加した。車種別では、普通乗用車が同38・3%増の12万7064台で4カ月連続のプラスとなり、4月としては過去最高を更新した。小型乗用車は同7・0%増の6万5978台で、2カ月ぶりに前年超えした。

ブランド別ではレクサスが前年同月に比べて約2・5倍に伸長。マツダも2倍超と台数を大きく伸ばした。ホンダと日産自動車はともに4カ月ぶりにプラスに転じた。これまで納期が1年前後を要した人気車種でも半年以内に納車できるケースが増えていることも奏功した。

全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が同日明らかにした軽の新車販売台数は同7・2%増の12万9605台となり、8カ月連続で前年実績を上回った。車種別では乗用車が8カ月連続の前年超えとなる同6・3%増の9万6483台。貨物車は同10・1%増の3万3122台で、10カ月連続のプラスだった。ブランド別では、ダイハツが2桁増を確保し、シェアトップとなった。

一方、供給制約の影響が大きかった22年4月は登録車と軽を合わせ、30万台を割り込む水準にとどまっていた。今年4月は「(前年同月が)低水準であったことの反動」(全軽自協)との見方もある。5月以降も供給面では先行きが不透明な状況が続くため、「現時点では見通しを立てられる状況にない」(同)としている。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞5月2日掲載