2023年4月07日
22年度の国内新車販売台数 4年ぶり前年度超え、4%増
2022年度(22年4月~23年3月)の国内新車販売台数(登録車と軽自動車の合計)は前年度比4・0%増の438万5649台となり、4年ぶりに前年度を上回った。単月の販売台数が22年9月から7カ月連続で前年超えし、年度前半の落ち込みを補った。440万台を割り込む販売水準はコロナ禍前と比べるとなお低い。ただ、年明け以降の単月実績は2ケタ増が続いており、23年上期(1~6月)は販売台数の本格的な回復が期待できそうだ。
昨秋以降、半導体不足やコロナ禍による新車不足が改善し、自動車メーカー各社で受注残の解消が進んだ。ブランド別では三菱とレクサスが2割増を記録した。
一方、新車全体で440万台前後の水準は、直近20年間で販売台数が最低の10年度(460万1136台)を約5%下回る。コロナ禍前の19年度(503万8727台)と比べても約13%の開きがある。
日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が3日発表した22年度の登録車の新車販売台数は同1・2%増の269万2960台だった。16年度以来、6年ぶりに前年を上回ったが、3年連続の300万台割れ。1968年度、21年度に続いて過去3番目の低水準だった。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が同日発表した軽の新車販売台数は同8・9%増の169万2689台で4年ぶりに前年を超えた。軽が現行規格となった1998年以降で、下から4番目の水準だった。
3月単月の登録車と軽の合計台数は前年同月比11・6%増の57万2494台で7カ月連続のプラスだ。登録車は15・7%増の37万8557台で3カ月連続の前年超え。軽は7カ月連続のプラスとなる4・5%増の19万3937台だった。
23年第1四半期(1~3月)の登録車と軽の合計台数は前年同期比15・4%増の138万1558台だった。トヨタは100万台規模の受注残を抱えているとされる。この勢いが夏頃まで続けば、23年上期は240万台規模で着地する。夏までにコロナ禍前の「半年で250万台」という水準にどこまで迫れるかに注目が集まりそうだ。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞4月4日掲載