車はどのようにしてつくられているの─その疑問を探ろうと「ニッサンこども特派員」が、日産自動車九州（福岡県苅田町）の工場を訪れるイベントが開催された。当日は小学生３９人が親子で参加し、通常の見学では立ち入れないエリアを含めて調査。働く人の思いやものづくりの魅力に触れながら、特派員として車の製造工程を取材した。

ニッサンこども特派員は体験型の学習プログラム。情報発信を狙いとした製販連携の取り組みで、コロナ禍を受け３月２１日に３年ぶりに開催した。特派員は「エクストレイル」などの生産車の製造工程を見学。また、圧造、車体、塗装、組立の４グループに分かれ、各工程の仕組みを深堀りした。

塗装グループでは、塗装ロボットの動き方やマスキングして行うツートンカラーの塗り方、ゼブラ照明を用いた検査手法などを担当者のレクチャーを受けながら取材。また、磨きとスプレーガンを用いた塗装作業を実際に体験した。

その他の３グループも、製造ラインの間近まで歩み入り現場を探訪し、普段は体験できない各種作業に挑戦。貴重な経験を通し、ものづくりの醍醐味を味わっていた。

日刊自動車新聞3月30日掲載