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自動車産業インフォメーション

2023年4月04日

国交省 運送事業者「働きやすい職場認証制度」、最高位「三つ星」導入

国土交通省は、自動車運送事業者の働き方改革の取り組みを求職者にわかりやすく「見える化」した「運転者職場環境良好度認証制度(働きやすい職場認証制度)」で、4月から新たに最高水準の「三つ星」を導入する。従来認証の取得済み事業者に、より高い水準の取り組みを促す。取得にともなうインセンティブも拡充する予定だ。三つ星導入を生かして同認証の普及と事業者の働き方改革を推進し、運転者をはじめとした人手不足の課題解決につなげる。

三つ星の審査要件は大きく2つ。一つは「法令順守」「労働時間・休日」など6分野について、基本的な取り組み要件を満たしていること。同時に、働きやすい職場の実現に向けた行動計画策定と体制整備を事業者に求め、これらのPDCAを適切に回しているかを審査する。

三つ星の新規認証の申請受付期間は9月19日から10月16日で、認証実施団体の日本海事協会が受付・審査・認証手続きを実施する。認証事業者の公表は2024年3月から行う予定とする。

従来の「一つ星」の新規認証または継続認証、「二つ星」の新規認証は、7月18日から9月15日が申請受付期間。認証事業者の公表は24年2月以降を予定する。

三つ星取得にともなうインセンティブの拡充も計画する。二つ星および三つ星の認証事業者で対面審査を行った営業所を「長期間監査を実施していないことを理由とした監査」の対象から除外できる規定を整備する予定だ。インセンティブは今後、さらに追加される見通し。

国交省は、自動車運送事業者の運転者不足を支援するための総合的取り組みの一環として、同認証制度を20年度に創設。当初は一つ星のみだったが、22年4月に審査要件を追加した二つ星を導入した。これまではインセンティブとして、ハローワークの求人票への認証マーク表示、認証事業者と求職者のマッチング支援などを厚生労働省と連携し実施してきた。そのほか、バス・タクシーやトラックの認証事業者を対象に一部補助事業の優遇措置も設けている。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞3月27日掲載