2017年11月21日
大型車の車輪脱落大幅増 国交省・平成28年度調査
車輪脱落事故が増加傾向にある。国交省が11月11日発表した「平成28年度の大型車のホイール・ボルト折損による車輪脱落事故の発生状況」でわかった。
28年度中の車輪脱落事故は56件発生し、前年度に比べ15件増加、平成18年度以降の11年間で最悪を記録した。同省は、タイヤを脱着する際の4つの注意事項も含め、関連4団体に3年連続となる事故防止の徹底を指示した。
平成28年度の発生件数56件は、人身事故(軽症)が3件発生した。月別では昨年11月から今年3月までのタイヤ履替え作業が集中する冬期間の発生が36件と6割強に及んでおり、地域別にみると積雪地域での発生率が高くなっている。事故原因はホイール・ナットの締め忘れ、締付けトルク管理不足、ホイールがハブと密着しない状況での取り付けなど作業ミスが82%を占めている。また、事故発生直前のタイヤ脱着作業実施者は、大型車ユーザーが46%、タイヤ業者が36%、整備工場が16%、不明2%で、専業店が前年の12%から24ポイントも上昇している。
このため、同省は今年も関連4団体に対し、①規定トルクでの確実な締付け、②タイヤ交換後、50~100㎞走行後の増締め、③日常(運行前)点検での確認、④専用ボルト及びナット使用の4店を徹底するよう要請した。
週刊タイヤ新報11月20日掲載
開催日 | 2017年11月20日 |
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カテゴリー | 交通安全 |
主催者 | 国土交通省(国交省) |
対象者 | 自動車業界 |
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