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2023年3月13日

スズキ 京都・二条城で「セニアカー」試験運用、観光に利用

スズキは6日、世界遺産の元離宮二条城(京都市中京区)で「セニアカー」の試験運用を始めたと発表した。主に城内を見学する高齢者に利用してもらう。利用者の意見などを製品開発に役立てるほか、他の観光地などへ展開する足がかりとしたい考えだ。

「ET4D」をベースに、二条城の景観に調和するよう、大型バスケットに特別なデザインを施したほか、既存モデルにはないダークグリーンの車体色を採用した。ゆっくり城内を見学できるよう最高時速を4.5キロメートルに設定してある。無料で利用でき、スズキのスタッフが操作方法を説明しながら随行する。

6日に開催した寄贈式では、スズキの熊瀧潤也・次世代モビリティサービス本部長が「二条城は広大で、奥側の桜の名所などを訪れるのが困難な歩行者も多いと聞いている。セニアカーは玉砂利を飛ばさず、段差も乗り越えられるため利便性は高い。市民や観光客の皆さんに二条城の魅力を堪能してもらいたい」と挨拶した。

元離宮二条城の東山和之事務所長は「二条城では5台の電動アシスト機能付き車いすを貸し出しているが、セニアカーは利用者の負担軽減効果が大きい。今後はコロナ禍の収束に伴い観光客が増えるだけに期待している」と語った。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞3月7日掲載