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2023年2月13日

横浜市 EV用充電器の公道実験開始、駅前ロータリーに設置

横浜市とeモビリティパワー(四ツ柳尚子社長、東京都港区)は8日、電気自動車(EV)用充電器の公道での実証実験を開始した。横浜市営地下鉄・センター南駅前ロータリー(横浜市都筑区)に急速充電器を2基設置し、試験運用を通じて課題や有用性を検証する。実証実験は2024年3月下旬まで実施する予定。駅前ロータリーにEV用急速充電器が設置されるのは全国初。

ロータリー内に2台分の専用駐車枠を設け、それぞれに設置したCHAdeMO(チャデモ)規格の出力50キロワットの急速充電器を使って行う。通常、ロータリー内は一般車両の駐車が禁止だが、充電中のEVとプラグインハイブリッド車(PHV)は枠内に限り駐車を可能とする交通規制を実施する。

試験運用を通じて交通管理者や道路管理者、設置事業者の課題や有用性を検証する。周辺交通と歩行者への影響や利用者のマナーを確認するほか、利用者へのアンケートや事業性評価も行う。運用面では充電ケーブルに蛍光色のテープを巻くなど視認性を高める工夫も施した。四ツ柳社長は利用件数として1基当たり月150回以上を見込んでいる。

同日の実証実験開始式では、横浜市の山中竹春市長が「駅前ロータリーでの実証実験は大変意義深い。横浜市は今後も日本の脱炭素化をけん引する決意だ」とあいさつ。四ツ柳社長は「非常に目立つ場所に充電器を設置することは、充電への不安感の払しょくに直結するため、今後のEV社会に向けて大事なステージだ」と述べた。日産自動車のEV「リーフ」への充電デモも行った。

横浜市とeモビリティパワーは20年にEV普及促進に向けた連携協定を結んだ。21年から、しらとり台(横浜市青葉区)の公道で2台同時充電が可能な急速充電器1基を使用した実証実験を今年3月下旬までの予定で行っている。

カテゴリー 会議・審議会・委員会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞2月9日掲載