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2023年1月26日

トヨタ車体 愛知・刈谷市に専門店「ランクルBASE」開設

トヨタ自動車「ランドクルーザー」の専門店「ランクルBASE(ベース)」が愛知県刈谷市にプレオープンした。運営するのはランドクルーザーを生産するトヨタ車体の子会社だ。第2弾として商用車の専門店も年央に出店する。商用車でも市場ニーズを踏まえた「もっといいクルマづくり」を進める。

トヨタ車体のグループ会社で特装車や車検整備を手がける東海特装車が運営する。同社の富士松工場(愛知県刈谷市)内に仮店舗として2台のトレーラーハウスを設置した。まずは用品販売やカスタマイズ(合法改造)、車両整備などを手がけ、顧客からのニーズを踏まえ、具体的なメニューやサービス内容を固めていく。

展示車両の目玉は、中古のランドクルーザー「70系」のシャシーに、「40系」のボディーを組み合せた〝ニコイチ〟だ。愛らしいデザインで愛好家が多い40系を、信頼性が高い70系の車体で復活させた。ランドクルーザーに「長く楽しく乗り続けたい」という要望を満たす取り組みだ。最新の「300系」では「ダカールラリー」参戦車からフィードバックしたカスタム用品をそろえるなど、メーカーならではの提案を行う。

トヨタ車体は、ランドクルーザーの300系を吉原工場(愛知県豊田市)、70系を吉原工場と富士松工場(同刈谷市)で生産している。エンドユーザーと接点を持つのは初の取り組みだ。

増井敬二社長は「ランドクルーザーは長く愛用している人が多い。新車の売り切りだけでなく、愛用するために何が必要なのか知ることも大事だ」と語った。1日付けでランドクルーザーの商品力強化を目指す「LC事業推進室」も新設し、店舗を通じて集めた顧客の声を新車開発にも生かしていく。

専門店第2弾としては、いなべ工場(三重県いなべ市)で生産する「ハイエース」を中心とした商用車専門店を東京都内にオープンする計画だ。メーカー直営の強みを生かして高度な架装を手がけるほか、ランドクルーザーと同様に顧客ニーズを踏まえた新車開発を進める方針だ。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞1月23日掲載