2023年1月11日
JAF 被災地支援へ日本カーシェアリング協会に寄付金
日本自動車連盟(JAF、坂口正芳会長)は、昨年7~9月に実施したクラウドファンディングプロジェクト「『被災時に無償で車を借りられる』明日の災害に備える仕組みにご支援を」で集まった支援金を、日本カーシェアリング協会(吉澤武彦代表理事)に寄付した。
JAFは、災害発生時に「JAFロードサービス特別支援隊」を被災地に派遣し、道路復旧に向け被災車両を排除するなどの災害支援活動を行っている。一方、日本カーシェアリング協会は、寄付で集まった車を被災地で無償貸出支援する「モビリティ・レジリエンス」を実施している。
そこでJAFは同協会と連携し「車を失った被災者をサポートしたい」と考え、今回のクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げた。目標金額300万円に対し、426人から364万4千円が寄せられた。
そこからクラウドファンディングプラットフォーム利用料を除いた296万2572円を同協会に寄付。モビリティ・レジリエンス活動で、車両の維持管理費や被災地まで車を運ぶ運送費として役立てられる。
仙台市若林区のJAF東北本部宮城支部で寄付金贈呈式を開催した。JAF東北本部の菊池斉事務局長、JAF経営企画部の安井章員経営企画課長、プロジェクト実行メンバー、日本カーシェアリング協会の吉澤代表理事らが出席。菊池事務局長が吉澤代表理事に寄付金額を記した記念プレートを手渡した。
この後、JAF坂口会長の挨拶文を安井経営企画課長が代読。クラウドファンディングプロジェクトで目標額を超える寄付が集まったことに感謝の意を表するとともに「JAFは、日本カーシェアリング協会の活動がさらに活発となるよう今後も継続的に支援していく」と述べた。
続いて吉澤代表理事は「このたびは本当にありがとうございます。各地で災害が多発しているが、JAFのプロジェクトによって被災地で行う車の無償貸出支援活動は大きな後押しと励ましを受けた。今後も一緒に、災害時に車で困らない社会づくりを進めたい」と謝辞を述べた。
JAFとして①被災地に車がどれだけ必要かについての広報啓発活動の推進②被災地への車両運搬の際の中継拠点としての協力③被災地における車貸出の活動拠点探しの協力―などで、同協会と連携し、情報を共有しながら協力していく考えだ。
カテゴリー | 社会貢献 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞1月6日掲載