会員向けクルマ
biz

INFORMATIONクルマの情報館

自動車産業インフォメーション

2022年12月16日

富士スバル 地域でSDGsのリーディングカンパニーへ

富士スバル(斎藤郁雄会長兼CEO)は、「富士スバルSDGs宣言」を2019年に行い、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みを県内の自動車販売会社の中でもいち早く開始した。同社では「地域社会に、豊かさと潤いを創造する」という理念の基、事業活動・社会貢献活動・環境保全活動を積極的に推進し、SDGsが掲げる17のゴールの達成に取り組んでいる。

県産品でもあるスバル車の販売やサービスを通じて、企業の社会的責任(CSR)を果たし、持続可能な社会の実現に向けて貢献する方針を打ち出している。

同社のSDGsの推進で、産学連携活動を積極的に行っている。群馬県太田市にある関東学園大学・RCV(地域活性協力隊)・SDGsプロジェクトとともに、新たな自然環境保護活動に取り組んでいる。同大学とのコラボレーションプロジェクトの「プラスチック削減のために『草ストローを試してみませんか?』」がその一つで、同社の店舗に来場する顧客に呼び掛けている。

同社の太田店(群馬県太田市)と大泉店(同大泉町)の2店舗にあるカフェテリアでは、「使ってみよう!『草ストロー』キャンペーン」と題して、来場者に提供するサービスドリンクを飲む際に使用するストローを、プラスチック製から自然由来の「草ストロー」に切り替えた。

「当社の『サステナビリティ推進室』が関東学園大学の地域貢献活動に賛同した。活動の一環として学生にも週末展示会のイベント時に業務応援に駆け付けたことがスタートで、そこから草ストローの使用の提案を受けた」(太田店店長)という。

また、群馬県立女子大学の国際コミュニケーション学部が開講している「22年度『持続可能な社会に向けて―SDGsリレー講座―』」には、なでしこ未来塾(川島摩那美代表理事)との合同企画として参加。富士スバルの長島正人サステナビリティ推進室プロジェクトマネージャーが講師となり、「女性活躍の現状と課題―SDGsで女性の働きがいを考える」をテーマに講演した。

最新の活動では同大学公認のSDGsに関連した活動を行うサークル「KDGs」と連携。女性への暴力をなくす運動「パープル・ライトアップ2022」に賛同し、高崎店(同高崎市)の3階ラウンジ外観を期間限定でライトアップした。同大学とは、学生のアイデアを生かした取り組みを今後も計画しているという。

企業間の連携では「ドライブサポートセミナー」を地域の損害保険会社の協力により、同社の拠点で開催。同セミナーは高齢ユーザーの安全運転対策を支援し、交通安全の啓発と自立した地域社会生活の維持に貢献するものだ。

「安全運転セミナー」「物忘れ相談プログラム」「運転適性検査」と、「アイサイト」の最新技術を仮想現実(VR)で体感できる「先進体感試乗(VR試乗)」、実車を使用した「衝突被害軽減ブレーキ体感(アイサイト体感)」などの各種プログラムが行われた。

また、関東学園大学と保険会社との共催で「ぼうさい探検隊」を各拠点で実施した。子どもたちが楽しみながら街を探検し、街にある防災・防犯・交通安全施設や設備を発見してマップにまとめる活動となっている。

同社はSDGsにおいて「地域の自動車販売会社のリーディングカンパニーであり続けたい」考え。さまざまなゴールの達成に向け、これからも全社を挙げて持続可能な社会づくりに取り組む方針だ。

カテゴリー 社会貢献
対象者 大学・専門学校,一般,自動車業界

日刊自動車新聞12月7日掲載