2022年12月13日
日本自動車タイヤ協会 23年の国内市販タイヤ需要、コロナ禍前水準見込む
日本自動車タイヤ協会(JATMA、山石昌孝会長)が7日発表した2023年の国内四輪車用市販タイヤの需要見通し(販社販売)は、22年見込み比0・8%増の6929万8千本とした。19年実績の6948万2千本にわずかに届かないものの、ほぼコロナ禍前の水準に回復する見通しを示した。
一方、新車用タイヤは23年、同6・6%増の3771万1千本と予測。ただ、19年実績に比べると1割以上届かない計算となっており、完成車の供給遅れの長期化が影を落とした格好だ。
市販用タイヤの需要は23年、乗用車用、トラック・バス用でコロナ禍前の市場規模に近づくと分析。小型トラック用は1359万8千本で、19年実績を約6万本上回るとみている。
JATMAでは来年にかけて、新型コロナウイルス感染症が落ち着くほか、新車生産の改善が続くとの前提で需要見通しを算出した。物価高などの不透明要素については「予測した数字が大きく下振れることは想定していない」(山本健太郎統計調査部会長)とし、影響は小さいという見方を示した。
一方、新車の生産状況については「23年に向けて半導体不足は改善する見通しであるが、どこまで回復するか数字として計るのは難しい」(同)としている。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞12月9日掲載