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2022年12月05日

イドム 未経験者や営業職、キャリアチェンジで整備人材を育成

IDOM(イドム)は、未経験者や営業職などからのキャリアチェンジで独自に整備士を育成する。同社は現在、アフターサービス事業の強化を狙いに、整備工場を併設した大型店舗の出店を加速している。経験者採用も併せて採用の選択肢を増やすことで、工場数の拡大に見合う整備士の確保につなげる。

加えて、社内検定の運用などによる人材育成制度の充実も図っている。整備士の増員を急ぐだけではなく、サービス品質の向上も進める考えだ。

整備の未経験者や社員のキャリアチェンジでは現場で実務経験を積みながら、二種養成施設を利用して国家資格を取得できるようにする。現状は事業の拡大を図っている段階にあり、社員が友人や知人を紹介する「リファラル採用」などで即戦力によるサービス品質の早期確保を進めている。

キャリアチェンジの取り組みを進めるとともに、中期的には新卒採用も検討し、出店や事業のフェーズに合わせた人材の獲得を図る。

整備人材の育成にも力を入れていく。OJT(職業内訓練)に加えて、整備技術の高度化への対応などには外部研修も活用する。整備工場にはホイールアライメントテスターやエーミング(機能調整)作業用ツールなど最新機器に触れられる環境も整える。また、社内検定「イドム検定」も設けて、整備の知識や技術、現場の生産性向上といったマネジメントなどの能力を段階的に身に付けられるようにする。

イドムは現在の中期経営計画で顧客生涯価値(LTV)を拡大するビジョンを掲げている。主力の中古車の販売や買い取りに加えて、整備や板金塗装などアフターサービスにも力を入れる方針。

この一環として、新規出店する300台以上の車両展示が可能な大型店舗で、整備工場の併設店を増やしている。整備工場は2021年8月の「宇部整備工場」(山口県宇部市)を皮切りに出店を急いでおり、今年11月時点で既存の店舗を含めて20店舗に拡大している。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞12月2日掲載