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2022年12月02日

日本自動車車体工業会 秋季大会開催、脱炭素貢献で一定の成果

日本自動車車体工業会(宮内一公会長)は、2022年度秋季会員大会を開催した。宮内会長は冒頭、同会会員における22年度上期の生産台数を発表するとともに、その前年同期比1割近くの落ち込みの理由には半導体などの部品供給不足があると指摘した。

対策を講じているものの「年度合計で前期を上回るのは難しい」と厳しい見通しを示した。その一方で、カーボンニュートラルへの貢献では一定の成果を上げているとした。引き続きセミナーなどを通して同会の連携を強化し、温室効果ガスの排出抑止に取り組むとした。

22年度4~9月の会員生産台数累計は、同9・1%減の89万4千台だった。自動車メーカーからの委託生産車を除く、同会特有車種では全ての車種が前年同期比を下回り、同21・1%減の6万1千台だった。今後の見通しについては、半導体不足やサプライチェーンの乱れによる部品供給・シャシー納入の遅れが続くほか、原材料価格の高騰が深刻化しており、慎重な姿勢を示した。

車両生産段階の二酸化炭素(CO2)排出量の削減といったカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)への対応では、会員別では20年度に対し排出が低減している状況とした。同会はカーボンニュートラル関連セミナーを5月より毎月実施しており、これまで113社、269人が受講。今後は講義のレベルを高めた「実践編」に移行し、参考事例の紹介を行う計画だ。

カテゴリー 会議・審議会・委員会
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞11月28日掲載