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2022年11月16日

ヤマト運輸 無人配送ロボットで宅配サービス、北海道石狩市で実証実験

ヤマト運輸、京セラコミュニケーションシステム、北海道石狩市は、無人自動配送ロボットによる個人向け配送サービスの実証実験を同市の一部の公道で開始した。

電子商取引(EC)市場の拡大など宅配需要が急増する中、少子高齢化や人口減少などで配送の担い手不足が課題となっている。無人自動配送ロボットの社会実装に向けた技術、運用、事業面の検証を行い、ラストワンマイル配送などでの活用につなげる。

バッテリー駆動の無人自動配送ロボットを活用した実証実験は、石狩市緑苑台東地区の一部エリアの住居者を対象に行う。期間は今月下旬まで。

無人自動配送ロボットはヤマト運輸のスタッフが宅急便を格納した後、受取人が事前に指定した受け渡し場所まで移動する。受取人には荷物の到着予定をLINE(ライン)で通知する。受取人は無人自動配送ロボットのタッチパネルを操作して荷物を引き取る。

無人自動配送ロボットの走行中は監視者が遠隔で監視し、状況に応じて遠隔操作を行う。走行ルートの総延長は約5㌔㍍。公道実証のための許可は、北海道運輸局から保安基準緩和認定を受けて、北海道警察から道路使用許可を取得した。

実証実験は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募し、昨年6月に京セラコミュニケーションシステムが採択された「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環として実施する。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月12日掲載