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2022年11月11日

京都先端科学大学 EVに関する教育講座、23年度から開始

京都先端科学大学(前田正史学長)は、2023年度から電気自動車(EV)に関する教育講座を開設する。京都府亀岡市に京都亀岡キャンパスを新設し、オープンイノベーションセンターを設置。EVのメカニズムや電池に関する研究や授業を実施する。

自動車メーカー、部品メーカー、整備工場など自動車業界に在籍するスタッフを対象に学び直し(リカレント)の機会を提供し、EVに関する知見を高めることに役立ててもらう。自動車業界での同大の存在感高揚にも結び付ける。

同大学は京都府亀岡市に新キャンパスの設置を進めており、ここで亀岡市や亀岡商工会議所などとともに産官学連携の取り組みを実施する。この一環としてEV研究を掲げ、EVのテストコースや整備用のガレージなどを開設する。

リカレント教育は、地元の整備業界団体や民間企業と連携し、EVを研究する材料を確保する。バッテリーやモーター、インバーター、eアクスルなどのメカニズムからEVのシェアリングなど幅広い内容を取り扱う方針。授業はオンラインと対面の講座のハイブリッドを活用する。

バッテリーのリサイクルに関する調査、研究も実施。地球環境保全にも貢献しながらSDGs(持続可能な開発目標)の実現にも役立てていく。

京都先端科学大学は日本電産の永守重信会長が学園運営に参画し、法人名を学校法人永守学園に、校名を前身の京都学園大学から変更した。これを契機に未来につながる課題を自ら設定し、それを解決できる人材の輩出を目指している。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞11月8日掲載