2022年10月19日
22年4~9月の電動車販売比率 半期ベースで初めて45%超え
2022年度上期(4~9月)の電動車販売台数(乗用車、登録車・軽自動車合計)は、前年同期比5・8%増の71万5478台だった。乗用車販売全体に占める電動車の比率は同5・2㌽増の45・5%となり、半期ベースで初めて45%を超えた。電動車の9割を占めるハイブリッド車(HV)が増加したほか、電気自動車(EV)が前年同期の約3倍のボリュームに増えた。
日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)の燃料別販売台数と全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)の通称名別電動車内訳を基に、日刊自動車新聞がHV、EV、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)の各パワートレイン別の販売台数をまとめた。
22年度上期の乗用車販売は、半導体不足などによる生産制約の影響で同6・3%減の157万1414台と減少したが、需要が旺盛な電動車の販売は増加した。
HV、EV、PHVのいずれも伸びた。最も販売台数が多いHVは、トヨタ自動車やホンダ、三菱自動車が減少したものの、「eパワー」の設定車種を拡充している日産自動車や登録車にHVを追加したダイハツ工業などが増加。軽自動車のHVは日産と三菱自の品質問題で減少したが、登録車のHVが軽の落ち込みをカバーした。
電動車の中で増加率が最も高かったのはEVだ。乗用車販売全体に占める比率は1・3㌽増の1・9%に上昇。けん引したのは日産「サクラ」と三菱自「eKクロスEV」で、両モデルの販売台数は合計1万5575台とEVの半数を占めた。「リーフ」や「アリア」といった日産の登録車や輸入EVの販売も大幅に増加した。PHVも三菱自「アウトランダー」の新型車効果で増加したが、販売台数はEVがPHVを上回った。
9月の電動車販売は前年同月比24・3%増の15万1371台で2カ月ぶりにプラスに転じた。電動車と比べて乗用車全体の増加率が高かったため、電動車の割合は2・2㌽のマイナスとなったものの、EVの割合は1・7㌽増の2・7%に上昇した。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞10月8日掲載