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2022年10月07日

4~9月の国内新車販売6%減 9月は24%増で15カ月ぶりプラス

2022年度上期(4~9月)の新車販売台数は、前年同期比6・2%減の192万3489台だった。年度上期として2年ぶりのマイナスで、半期ベースでは2期連続で減少した。コロナ禍前の19年度上期と比べると26・6%減の水準となった。

部品供給不足や世界情勢不安などの要因が重なり、メーカー各社の生産調整が長引いたことが影響した。一方、足元では部品供給問題も改善の方向に進んでおり、今後は新車市場の回復が期待される。

登録車と軽自動車を合わせた22年度上期の新車販売台数は、コロナ禍の影響で減少に転じた20年度の実績も下回った。

日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が3日に発表した21年度上期新車販売台数は、同9・6%減の117万2896台で年度上期では2年ぶりに減少した。1968年の統計開始以来下から2番目で、直近20年間では東日本大震災が発生した2011年を下回り過去最低を記録した。乗用車のブランド別では、トヨタとレクサスが2桁の減少を記録。ホンダも微減となった。

全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が3日に発表した21年度上期新車販売台数は、同0・2%減の75万593台で3年連続のマイナスとなった。直近20年では11年に続いて下から2番目の水準となった。ブランド別では、スズキ、日産、三菱が前年度上期を上回った一方、ダイハツとホンダは、部品供給不足による生産調整が響いた。

22年9月の新車販売台数は、前年同月比24・1%増の39万5163台で、15カ月ぶりに増加に転じた。

自販連がまとめた新車販売台数は、同17・8%増の24万2042台で13カ月ぶりに増加した。普通乗用車が同23・3%増の13万4157台、小型乗用車は同27・1%増の7万7428台と2割以上増えた。一方、貨物車は同14・9%減の2万9945台と13カ月連続で減少した。

登録車のブランド別ではトヨタとレクサスが13カ月ぶりのプラスに転じた。乗用車9ブランドとUDトラックスは前月に続いて増加したが、いすゞ、日野、三菱ふそうは減少が続いている。

全軽自協がまとめた新車販売台数は同35・6%増の15万3121台と2カ月ぶりに増加した。乗用車は同29・9%増の11万3316台で2カ月ぶりのプラス、貨物車は同54・8%の3万9805台と3カ月連続で増加している。ブランド別では、ダイハツ、スズキ、ホンダが2桁増を記録している。全軽自協は「9月のプラスは21年が低水準だったことの反動が大きいと考えている」とコメントした。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞10月4日掲載