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2022年9月16日

学生フォーミュラ日本大会2022 総合優勝は京都工芸繊維大学

「第20回学生フォーミュラ日本大会2022」(主催=自動車技術会)が6日から10日までの5日間、静岡県小笠山総合運動公園(エコパ、静岡県袋井市)で開催された。今年は3年ぶりにリアルでの開催が実現し、学生たちはコロナ禍による開発難航などの課題を乗り越えて熱戦を繰り広げた。総合優勝には京都工芸繊維大学が輝いた。

今年は総勢69チームがエントリーし、このうちEV(電気自動車)クラスの14チームは過去最多となった。しかし、コロナ禍の3年間でノウハウを持つ先輩が卒業するなど各チームとも技術伝承の課題に直面。今年度も登校制限などで開発が難航し、EVクラスでは出走できたのは2チームのみという厳しい戦いとなった。

大会当日もマシントラブルに苦しむチームが相次ぐ中、優勝したICV(内燃機関)クラスの京都工芸繊維大学は、旋回性能の高さを生かした優れた走行性能を発揮。静的審査でもデザイン、コスト、プレゼンテーションの各部門で優れた成績を収める圧勝だった。

チームリーダーの3年生、吉田健悟さんは「圧勝は予想外で改良点もあった。3年計画の2年目で優勝でき、来年はさらに信頼性を向上できる」と期待を示した。総合2位は京都大学、3位は日本自動車大学校だった。

自動車技術会の水谷泰哲実行委員長は「技術伝承の意味でも今年は何としても開催したかった」と述べ、「学生たちは大変な中で頑張って(準備を)積み上げてきた。この経験を大切に、後輩へ伝えてほしい」と参加チームにエールを送った。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞9月13日掲載