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2022年7月26日

自動車リサイクル促進センター 初のリサイクル現場見学イベント、大学生対象

自動車リサイクル促進センター(JARC、細田衛士理事長)は、大学生を対象にしたリサイクル現場の見学イベントを初開催した。若い世代の自動車リサイクルに対する認知度を高めるため企画したもので、初年度は全国5カ所で開く予定。

第1回は会宝産業(近藤高行社長、石川県金沢市)に、金沢工業大学情報フロンティア学部の4年生らを招いて実施。使用済み自動車の解体現場などを実際に見せることで、リサイクルビジネスの仕組みの周知に取り組んでいた。

当日は近藤社長が同社の事業内容や世界各地で発生している環境汚染などについて説明。この後、参加した学生らは工場内で重機などを使った使用済み自動車の解体作業などを見学した。近藤社長はSDGs(持続可能な開発目標)の重要性を指摘し、「物を造って使うだけでなく、使った後の後始末にも関心を持ってほしい」と、リサイクルの社会的意義を訴えていた。

学生らは「自動車リサイクルの現場を見るのは初めてでとても勉強になった」「解体作業は迫力があった」「リサイクルの大切さを周囲に伝えていきたい」などの感想を述べていた。

JARCでは今後も各地の大手リサイクル事業者の協力を得て、地元の大学生を対象に見学イベントを開いていく計画。学生がスマートフォンで撮影した見学の様子を、「インスタグラム」など会員制交流サービス(SNS)に投稿することで、リサイクル現場の姿を若年層に発信する狙いもある。大久保英明業務執行理事は一連の取り組みを通じて「若い人の間で自動車リサイクルの認知を高める」考えだ。

カテゴリー 展示会・講演会,社会貢献
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞7月22日掲載