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2022年6月21日

岸田首相がトヨタ工場訪問 EV製造現場を視察

岸田文雄首相は17日、トヨタ自動車の元町工場(愛知県豊田市)を訪れ、電気自動車(EV)「bZ4X」など複数の電動車種を混流生産する現場を視察した。岸田首相はEVの組み立て工程などの現場を視察後、日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ社長)らと会談。

豊田会長は「自動車産業550万人は日本をけん引していく力になることを理解いただきたい」と呼びかけ、岸田首相は「自動車産業は日本の基幹産業としてぜひリードしてもらいたい」と答えた。

元町工場はbZ4Xをはじめ、燃料電池車「ミライ」、ハイブリッド車(HV)を設定する「クラウン」など多数の電動車を混流生産している。岸田首相は、カーボンニュートラル実現に向けて多様なパワートレインに対応できる日本の製造技術を視察。また、電動車のコア技術となる開発中の車載用電池などの説明を受けた。

懇談会では、日本自動車部品工業会の有馬浩二会長(デンソー社長)も交え、自動車産業の脱炭素に向けた取り組みをはじめ国際競争力強化、自動車税制などについても意見を交わした。

有馬会長は「日本のものづくりを支えてきたのは中小企業。カーボンニュートラル実現に向けて状況が変わってきており、さまざまな支援をお願いしたい」と述べた。豊田会長は岸田首相との懇談後に「視察を通じ、ものづくりの現実を理解してもらえたと思う」と手応えを述べた。

カテゴリー 会議・審議会・委員会
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞6月18日掲載