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2022年4月05日

自動車メーカー各社 対面の入社式再開、オンラインも

自動車メーカーは1日、入社式を開催した。多くが感染症対策の観点からオンラインを利用しての入社式となったが、対面での入社式を再開するメーカーもあった。

トヨタ自動車は1日、愛知県豊田市の本社で入社式を開き、同日付けで1104人が入社した。新入社員を集め対面で入社式を開催するのは3年ぶり。豊田章男社長は、製造業をはじめ販売など自動車産業全体で550万人が従事していることを例に挙げ「皆さんは一人ではない。『みんなで一緒にやる』のがトヨタ。 これを胸に刻み、トヨタでの人生をスタートしてほしい」と新入社員を激励した。

入社式では水素エンジン車でカーボンニュートラル技術の多様化に挑むレース活動を映像で紹介。豊田社長は「トヨタは、グローバルでフルラインナップの会社。私たちがやるべきことは、世界中のお客様に多くの選択肢を残しながらカーボンニュートラルを実現すること」と強調した。トヨタでは2021年度に1480人を採用した。

日産自動車には615人が入社した。オンライン形式で開いた入社式では、新型電気自動車「アリア」の開発に携わった若手社員が仕事の内容を紹介。内田誠社長は「我々が進む道は平たんではないかもしれない。しかし熱意をもってチャレンジを続けていけば未来は必ず素晴らしいものになる。ぜひ一緒にワクワクする未来を作ろう」と激励の言葉を贈った。

ホンダは、新型コロナウイルス感染対策もしながら可能な限り対面形式を取り入れ、都内の会場をメーンに開催した。三部敏宏社長は「ホンダの強みは、『人』と『夢への挑戦』。たくさんの人を巻き込んで新しいことにチャレンジしていってほしい」とエールを送った。

マツダは本社(広島県府中町)や防府工場(山口県防府市)などで実施し、504人が入社した。リアルとオンラインのハイブリッド型で開催し、式典の模様も同時中継した。丸本社長はコロナ禍に立ち向かった新入社員に対し、「困難な環境を乗り越えたその力をぜひ、これからのマツダを創る原動力として発揮してください」と期待を寄せた。

三菱自動車は岡崎製作所(愛知県岡崎市)で開催し、京都や水島の製作所とも中継をつないだ。210人が出席した。加藤隆雄社長は「フレッシュな気持ちで、さまざまなことにチャレンジしてほしい。発想力、行動力に期待している」と語った。

スバルは、オンラインで入社式を開催した。今年度の新入社員は560人だった。中村知美社長は「『自動車業界は100年に一度の変革期』と言われている。変化の激しい時代だからこそ、スバルブランドの軸を動かしてはいけないと私たちは考えている」と呼びかけた。

スズキは本社(浜松市南区)をメイン会場にオンラインで開催した。鈴木俊宏社長は「スズキグループは販売と製造は両輪。それぞれが協力することで『チームスズキ』の一員として力を発揮してほしい」とメッセージを寄せた。

ダイハツ工業は本社(大阪府池田市)と滋賀(竜王)地区で開催し、241人が入社した。奥平総一郎社長は「若く柔軟性のある視点を生かして、仕事に取り組んでほしい」と言葉を贈った。

いすゞ自動車は藤沢工場(神奈川県藤沢市)をはじめ各地をつないで分散開催した。新入社員は約300人。動画でメッセージを伝えた片山正則社長は「日々チャレンジして、イノベーションを生み出すプロフェッショナルとなってもらいたい」と激励した。

UDトラックスは本社(埼玉県上尾市)と各地区の支社をオンラインでつないで実施し、185人が出席した。丸山浩二新社長は「私が仲間に言っているのは『仕事は厳しく、でも職場は楽しく』。前向きに元気に職場に入ってください」と期待を込めた。

三菱ふそうトラック・バスはオンライン形式で入社式を開催し、160人が出席した。カール・デッペン社長は「昨年12月、ダイムラートラックは、ダイムラーグループから分かれた。皆さんには新鮮な視点とアイデアを期待している」と訓示した。

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞4月2日掲載