2022年4月05日
21年度の国内新車販売9%減 好調な受注に供給追いつかず
2021年度(21年4月~22年3月)の国内新車販売台数は、前年度比9・5%減の421万5826台となり、1993年度以降で最低の台数となった。半導体不足やコロナ禍によるサプライチェーン混乱で減産が続き、堅調に推移する受注に供給が追い付かなかった。3月は前年同月比16・3%減の51万2862台と前月よりややマイナス幅が縮小したものの、当面は本格的な回復の見通しは不透明な状況が続きそうだ。
前年度を下回るのは3年連続。ブランド別にみると、三菱自動車が3・6%増と前年度を上回ったものの、ほかの12ブランドは軒並み大幅なマイナスに見舞われた。シェアトップのトヨタ自動車は前年度比9・3%減の134万8671台となり、2年連続で150万台を下回った。
日本自動車販売協会連合会(自販連、金子直幹会長)が1日発表した登録車の新車販売台数は、前年度比8・2%減の266万855台と2年連続で300万台を下回った。前年度を割り込むのは5年連続だ。統計開始以降としては、1968年度に次ぐ過去2番目に少ない台数となるなど、近年の中でも低水準だ。
全国軽自動車協会連合会(全軽自協、赤間俊一会長)が発表した軽新車販売台数は、現行の軽規格となった1998年以降で最低の台数だ。同11・5%減155万4971台となり、3年連続のマイナス。ブランド別では、トヨタを除く7ブランドが前年割れだった。
3月の新車販売台数は、マイナス幅が前月より1・5㌽改善した。登録車は前年同月比14・8%減の32万7293台で7カ月連続の減少。マイナス幅は前月より3・8㌽改善した。軽は、同18・9%減の18万5569台と10カ月連続減。生産調整の影響が色濃く出ており、マイナス幅が前月より1・9㌽拡大した。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞4月2日掲載