2022年3月18日
国際オートアフターマーケット 3年ぶりリアル開催、中部からも多数出展
自動車のアフターマーケット見本市「国際オートアフターマーケットEXPO(IAAE)」が東京ビッグサイト(東京都江東区)で9日から3日間にわたって開催された。3年ぶりのリアル開催となる今回は、国内から過去最多の224社・団体が出展した。中部地区からも自動車部・用品や整備機器のメーカーらが数多く出展した。
自動車整備機器製造・販売のツールプラネットは、専用のアプリを利用してスマホでエーミング(機能調整)が行える「ADASキャリブレーション」を今回の目玉とした。スマートフォンやタブレットにアプリをダウンロードし、デバイスと接続することでエーミングが手軽に行える新製品。作業の準備、実施から完了までの一連の流れをサポートするエーミングサポートツールだ。
自動車部品メーカーの日本特殊陶業は、コネクテッド技術を活用して最適な整備を提案する入庫促進ツールの「ドクターリンク」や、アクセルとブレーキペダルの踏み間違いによる交通事故を防止する「アイアクセル」などの新製品を紹介した。このほか、主力の「NGKスパークプラグ」や「NGKイグニッションコイル」などの製品展示も行った。
カー用品などを手がけるTCLは、ドライブレコーダー「スマートレコ」シリーズの最新モデルの参考出品などを行った。開発中のWi-Fi対応モデルは通常の常時録画と比べ約7倍の映像をSDカード内に保存できるハイパーラプス録画などの機能を搭載する。
24㌾車両専用のサブバッテリー走行充電システムは、12㌾車のキャンピングカー用途の製品を大型車向けに応用、製品化したもの。エンジン停止時のエアコン用の電源などとして使え、カーボンフリーや燃料費の削減に寄与する製品だ。
窒素ガスプラスチック溶接システム販売のポリバンスは、樹脂製部品の補修用機器の展示や実演などを行った。米ポリバンス社の樹脂製部品の修復技術は、約40年の歴史がある。日本では樹脂製部品は事故で損傷すると交換が主流であるが、アメリカでは修復がスタンダードであるという。部品交換より安価であり、環境に優しく、工賃が稼げるメリットを来場者に訴えた。
DPF(ディーゼル微粒子除去装置)の洗浄・リビルドなどを手がけるリトラス・セラメックスは、英・セラメックス社独自の洗浄技術を用いたDPFのリフレッシュサービスを紹介。DPFと同時にディーゼルエンジンのインジェクターも洗浄することで、燃費の向上や突然の故障回避などにつながる利点をアピールした。
カーディテイリング事業を展開するセンスは、シートの汚れなどを防ぎ、シートの質感を保つ内装コーティング剤「クリアガード」などの展示を行った。レザーシートの採用が増え、飲み物やデニムなどによるシートの汚れを気にするユーザーが増え、シートのコーティングニーズも高まっているという。
カテゴリー | 展示会・講演会 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞3月15日掲載