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2022年3月18日

ホンダテクニカルカレッジ関東 今春から学科体制再編

ホンダテクニカルカレッジ関東(勝田啓輔校長、埼玉県ふじみ野市)は、2022年度から一級自動車研究開発学科(4年制)を「一級自動車整備学科」と「研究開発学科」に再編する。どちらの学科も4年制となる。一級自動車整備学科は1級自動車整備士を目指す学生を、研究開発学科は企業のエンジニアや設計職などを志望する学生の進学を想定している。

早くから進路希望に応じた学習に力を入れることで、学生一人ひとりが希望する進路が叶うように支援していく考えだ。

同校の4年コースの学生は、最初の2年間で2級自動車整備士の資格取得に取り組んでいる。現在の一級自動車研究開発学科は3年生から1級整備士、開発・設計工学などのコースに分かれている。

学科の再編後も前半の2年間で2級整備士の取得を目指すスキームは同じだが、カリキュラムを変えていく。一級自動車整備学科は電子通信分野を、研究開発学科は設計分野について、これまで以上に深く学べるようにしていくという。同学科は、機械設計や製図、自動車工学などを深く学び、企業の設計やものづくりなどの分野で即戦力として活躍できる人材の育成を図る。

同校が学科の再編に取り組む背景には、先進運転支援システム(ADAS)の増加などクルマを取り巻く環境変化に対応していく狙いがある。車両技術の高機能化はこれからも加速するのは間違いなく、高い知見や技能を有する1級整備士のニーズも今後高まることが予想される。

勝田校長も「これからは1級整備士がさらにクローズアップされる」と見ており、即戦力を輩出するためにも「電気・電子関係について相当詳しく学べるようにする」としている。体制強化を通じて1級整備士試験の合格率を100%を目指す。

また、2年制の自動車整備科は「サービスエンジニア学科」に改称し、自動車の基本的な性能に対する理解の向上に重点を置いて指導していく方針だ。

勝田校長は「メーカー直営校としてホンダの車両やシステムを使用した学びも展開していく」としており、ホンダのグループとしてのメリットを生かした教育の充実に力を入れる考えだ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 大学・専門学校,自動車業界

日刊自動車新聞3月10日掲載