2022年3月04日
いすゞと日野、24年度からEV路線バスを生産 FCV開発も検討
いすゞ自動車と日野自動車は2月28日、路線バスの電気自動車(EV)の生産を2024年度から開始すると発表した。また、2社とトヨタ自動車は共同でこのEVの路線バスをベースとした燃料電池車(FCV)の開発向けた検討を開始する。
EVバスの開発はいすゞが主導し、従来のディーゼル車よりもレイアウトの自由度が高いEV化によって車内のフルフラットエリアを大幅に拡大。環境性能の向上に加えて、車内移動時の安全性を改善する。
新型EVは、いすゞと日野の合弁会社であるジェイ・バスで生産する。同社で路線バスの開発を担当するいすゞが新型EVバスも引き続き開発を担う。バッテリーやパワートレインの調達先は現時点では非公表。
同EVバスをベースに、トヨタのFCV「ミライ」や燃料電池バス「ソラ」のFCシステムを組み合わせたFCVバスの開発も検討する。EVと部品の共通化を図ることで開発コスト低減を目指す。
3社は21年3月に「コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ・テクノロジーズ(CJPT)」を設立し、商用車のCASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)技術やサービスの開発に共同で取り組んでいる。24年に投入するEVバス、開発を検討するFCVバスもCJPTと連携して、車両コストの低減や普及方法について取り組んでいく。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
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対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞3月1日掲載