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2022年1月19日

全日本トラック協会 「増し締め」徹底要請、冬用タイヤ脱落防止で

全日本トラック協会(坂本克己会長)は、大型車の冬用タイヤ交換作業後のタイヤ脱落防止に向けて「増し締め」を徹底するよう各都道府県トラック協会への要請を開始した。国土交通省が事故を防止するため交換作業後に50~100㌔㍍走行後の増し締めを求めており、これを踏まえて確実な実施を呼び掛ける。

大型車の車輪脱落事故の発生件数は2015年度から増え続けている。20年度の事故件数は対前年度19件増の131件で統計開始以降、過去最大となった。また最近は21年12月に広島県東広島市の国道2号線八本松トンネル内で、走行中の事業用大型貨物自動車から左後輪のタイヤ2本が脱落し、対向車などに衝突する事故が発生した。

国交省が事故を起こした大型貨物自動車を調査したところ、車輪脱落事故発生の1週間前にタイヤ専業店で冬用タイヤに交換したが、運送事業者による交換後の増し締め作業が行われていなかったほか、タイヤ専業店による増し締めのアドバイスが一切行われていなかったことが判明した。国交省は同事故対向車のドライブレコーダー映像を動画配信サイトで公開するなどして、増し締めの重要性を呼び掛けている。

カテゴリー 交通安全
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞1月17日掲載