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2022年1月12日

自動車メーカー各社 東京オートサロンで新型車プロトタイプ相次ぎ出展

国内自動車メーカー各社が14~16日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されるカスタマイズカーの展示会「東京オートサロン2022」に、国内市場へ投入する予定の新型車のプロトタイプモデルを相次いで出展する。

昨秋に開催予定だった東京モーターショーが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となったこともあって、各社ともニューモデルの実車の紹介に力が入る。ここでも目立つのはカーボンニュートラルを想定した電動モデルだ。

2年ぶりのリアル開催となる東京オートサロン2022には、国内乗用車メーカー8社のうち、マツダとスズキを除く6社が出展する予定。カスタマイズカーやモータースポーツ向け車両が中心の展示会だが、今回は電気自動車(EV)をはじめ、カーボンニュートラルを意識したモデルに重点が置かれる。

三菱自動車は2022年春に市場投入する予定の軽自動車のEVコンセプトカーを世界初公開する。グループの日産自動車と共同開発しているモデルで、三菱自としては「i―MiEV(アイミーブ)」以来の軽乗用EVとなる。

スズキやダイハツ工業、ホンダも軽EVを開発している中、先陣を切るモデルとして注目される。日産ブースでは今回、軽EVを出展せず、1月に市場投入する予定のクロスオーバーEV「アリア」を全面に打ち出す。

スバルがモータースポーツ統括子会社のスバルテクニカインターナショナル(STI)と共同で世界初公開する「STI E―RAコンセプト」は、カーボンニュートラル時代のモータースポーツモデルのあり方を模索するために開発してきたスタディーモデルとしている。詳細は明らかにしていないものの、環境対応車とは正反対の位置にあるとされているモータースポーツモデルの将来像を示すとみられる。

新型車のプロトタイプやコンセプトカーの展示も相次ぐ。日産は昨年8月、米国ニューヨークで世界初公開した新型「Z」の日本仕様モデル「フェアレディZ」を初公開する。歴代Zのスタイリングやカラーリングをモチーフにしたカスタマイズプロトモデルも参考出品する。

ホンダは7日に新型「ステップワゴン」を公開。この新型車をベースとしたカスタムモデル「ステップワゴンe:HEVスパーダコンセプト」の実車を展示する予定。年内に市場投入する予定の「ヴェゼルe:HEVモデューロXコンセプト」も展示する。

一方、新型コロナ禍による外出制限で、趣味や仕事にクルマを活用する動きが広がっている。こうした新たな需要に対応するカスタマイズカーも紹介される。ダイハツは、昨年12月に発売したばかりの新型「アトレー」のデッキバンをベースに、オートキャンプを想定したキャンパー仕様車を出展する。

日産は、トレイルランナーが山で遊びつくす基地として活用できる新型「キャラバン」のコンセプトカーを展示する。ホンダは、仕事と趣味をつなげるトレーラー風カフェとしての提案モデル「N―VAN(エヌバン)カスタム『3rdプレイスバン』」を展示する。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞1月5日掲載