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2021年12月24日

気候変動アクション環境大臣表彰 日産、NGPなど受賞

気候変動対策推進に功績のあった個人、団体をたたえる「気候変動アクション環境大臣表彰」(環境省主催)の表彰式が、東京ビッグサイト(東京都江東区)で行われ、NGP日本自動車リサイクル事業協同組合(NGP、小林信夫理事長、東京都港区)や日産自動車などが表彰を受けた。

NGPは自動車リサイクル部品の使用が二酸化炭素(CO2)削減につながることを数値化したことが高く評価され、日産はフォーアールエナジー(牧野英治社長、横浜市西区)とともに電気自動車(EV)の普及推進に取り組んでいることが評価されての受賞となった。

NGPは自動車リサイクル部品の流通拡大には使用による環境への効果を見える化することが重要との考えから、大学教員らと協力し、リサイクル部品の使用によるCO2削減効果の研究に取り組んできた。リサイクル部品の販売によるCO2削減量は今年6月現在で約17万㌧に上る。

自動車の使用済み取扱説明書を再利用して「環境教育ノート」を製作していることや、学校とリサイクル工場をオンラインでつなぎ、オンラインで自動車リサイクルの流れを学ぶ「バーチャル工場見学会」を積極的に実施していることも高く評価された。

日産とフォーアールエナジーは、企業、大学、自治体などがライフサイクルを通じたCO2排出量削減に取り組む「ブルー・スイッチ」活動に力を入れている。電力の地産地消や通勤車両の電動化、EVのカーシェアによるエコな観光、充電用リチウムバッテリーのリサイクルなどに取り組んでおり、今年5月現在でEVを国内で約15万台普及させ、約73万㌧のCO2削減を実現したことなどが評価された。

同表彰には「開発・製品化」「先進導入・積極実践」「普及・促進」「イノベーション発掘・社会実装加速化枠」の各部門があり、NGPは普及・促進部門、日産とフォーアールエナジーは開発・製品化部門で受賞した。133件の応募のうち31件が受賞。

特に優れた取り組みに贈られる「気候変動アクション大賞」には赤外線カーボンランプヒーター「オレンジヒート」を開発し、CO2削減につなげたメトロ電気工業(川合誠治社長、愛知県安城市)などが選ばれた。

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞12月20日掲載