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2021年12月21日

東京都、EVバイクコレクション開催 二酸化炭素排出しない都市目指す

東京都は、CO2を排出しない環境先進都市「ゼロエミッション東京」の実現を目指している。乗用車の新車販売を世界に先駆け、2030年までに100%非ガソリン化を目標としている。また、二輪車の新車販売は、35年までを目指している。脱炭素社会は、行政が方針を述べるだけでなく、モビリティを利用する一般ユーザーへの訴求によって、理解を深めていくことが必須となる。

東京都は、東京都千代田区の東京国際フォーラムで、EVバイクをはじめとした電動モビリティの展示・試乗などの大規模展示会「EVバイクコレクション・イン・TOKYO2021」を2日間開催した。

EVバイクの「イービーノ」を発売しているヤマハ発動機をはじめ、ホンダやカワサキモータース、警視庁で使用されている「シー・エヴォリューション」を発売しているBMWモトラッドなど、国内外のEVバイクメーカーが市販モデルや業務用のEVバイクを出展した。

また、超小型EVの「コムス」をトヨタ車体、立ち乗り電動モビリティの「キントーンクラシック」と「キントーンオフロード」をキントーン(舩原徹雄社長、茨城県常総市)が出展するなど、幅広い電動モビリティを一般向けに展示し、体験コーナーなども設けた。

都は、会場の入場料を無料に設定し、2日間で多くのバイクファンや電動化に興味のある親子連れらが訪れた。

イベント初日は、メインのトークショーに普段からバイクを愛用しているというユーチューバー芸人のフワちゃんと、小池百合子東京都知事が出演し、2人の掛け合いで会場を盛り上げた。

同イベントは、都が今年3月に策定した、明るい未来の東京を切り拓くための都政の新たなる羅針盤として計画された「未来の東京」戦略の一環として行った。このほかにも都は、30年に向け、温室効果ガスの排出量や都内エネルギー消費量を50%削減するほか、「再生可能エネルギーによる電力利用」の割合を50%程度まで引き上げる計画に向けた取り組みを進めている。

同会場内では、EVを新車で購入する際の助成金制度の案内ブースも設けた。また、太陽光パネルの設置が不可能な家庭でも、電力契約を切り替えるだけで再生可能エネルギーを共同購入できる電気の共同購入キャンペーン「みんなでいっしょに自然の電気(みい電)」も紹介した。

同キャンペーンは、首都圏1都4県5市(東京、埼玉、千葉、神奈川、栃木、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)が連携して取り組む電気の共同購入キャンペーンで、「自宅でできるSDGs」7番、同13番としても紹介していた。

カテゴリー 展示会・講演会
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞12月15日掲載