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2021年12月14日

警察庁、ゴールド免許更新 講習オンライン化、24年度以降に本格導入

警察庁は、優良運転者の免許更新時の講習をオンライン化する。講習をスマートフォン(スマホ)上での動画視聴で完了し、免許センターでは申請と新たな免許の受け取りを行うだけにして、更新者の利便性を高める。マイナンバーカードと連携させて免許保有者の本人確認を行い不正受講を防止する。

政府が推進する行政手続きのデジタル化の一環。まずは4道府県で試行し、その結果を踏まえた上で2024年度末以降に全国に広げる計画だ。

対象となるのは、無事故無違反を5年以上継続する「ゴールド免許」を保持する70歳未満の運転者。対象者は、スマホでマイナンバーカードを読み取り、運転免許証番号を入力した上で、自宅などで動画講習やミニテストを受講できる。動画視聴中は計3回、顔画像の撮影を行い、受講者の本人確認を行う。受講後は現在のプロセス同様、免許センターで写真撮影や適性検査などを行い、新しい免許証を交付する。

来年2、3月の2か月間、北海道、千葉、京都、山口の4道府県で実証試験に取り組む。その検証結果を踏まえて、全国展開に必要なシステム改修を行い、24年度以降に本格導入を目指す。

政府は昨年12月に「デジタル・ガバメント実行計画」を閣議決定し、行政のデジタル化に取り組んできた。今回のマイナンバーを用いた取り組みもその一環となる。

カテゴリー 交通安全
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞12月11日掲載