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2021年12月01日

自動車メーカーで広がるオンライン新車販売 三菱自も楽天市場で

オンラインで新車を販売する試みが活発化している。三菱自動車は11月25日、楽天グループが手がける楽天市場で新車の定額利用サービスを開始したと発表した。オンラインを活用した車両の販売はホンダが10月に開始したほか、日産自動車も26日に「アリア」を対象に始めた。消費行動が多様化する中、オンライン販売の導入で新規顧客の開拓を図る。

三菱自は楽天市場にオンラインストアを開設し、定額利用サービス「ウルトラマイカープラン」を販売する。楽天市場に自動車メーカーが出店するのはトヨタ自動車に続いて2例目。オンラインストア上で商品内容の確認や仕様の決定、購入の申し込みが可能になり、ユーザーは与信審査や契約用の書類を郵送し、契約完了後に近隣のディーラーで車両を納車する。

対象となる車種は「アウトランダーPHEV」「エクリプスクロスPHEV」のSUV2車種と、「eKワゴン」「eKクロス」などの軽自動車4車種。ウルトラマイカープランは車両や税金、保険などの支払いを一本化して月額で利用できる定額サービスで、満了期間は3年、4年、5年から選べる。オンラインで契約した場合は楽天ポイントも付与される。

三菱自のほか、自動車メーカー各社がオンライン販売に相次いで乗り出している。ホンダは10月、独自のオンラインストア「ホンダオン」を開設。当初は三菱自と同様の定額利用サービスから始めたが、今後は購入方法のバリエーションを拡充する。

日産が始めたオンラインオーダーシステムでは、一括購入や残価クレジットローンなどの通常の方法で購入できる。自動車は高額商品のため、販売店での購入が今後もメインの商流になるとみられるものの、従来は取り切れていなかった若者客などを取り込むツールとして活用が進みそうだ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月27日掲載