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2021年11月30日

NEXCO中日本 SAに全国初の水素ステーション、23年春開設

中日本高速道路(NEXCO中日本)の宮池克人社長は25日の定例会見で、東名高速道路(東名)足柄サービスエリア(SA)下り(静岡県御殿場市)のLPガスステーション跡地に「水素ステーション」を開設すると発表した。高速道路のSA・パーキングエリア(PA)への水素ステーション設置は全国初。開業予定は2023年春で、FCV(燃料電池車)など水素燃料を使用する次世代環境車の普及を支援する。

新設する水素ステーションの規模は敷地面積が約1千平方㍍、充てん装置は2基。供給方式は液化水素貯蔵(オフサイト型)で、1時間あたりFCV12台分の満充てんが可能という。充てん圧力は82㍋ パスカル 。空タンクの満充てんにかかる時間は乗用車が約3分。開発中のFCトラック(燃料電池トラック)など水素燃料を使用する大型車では約15分と試算する。

事業は岩谷産業が担い、費用を全額負担する。足柄SAのLPガスステーションは22年1月末で営業終了を予定する。同社はすでに水素ステーションを全国53カ所に開設した。今後は23年度までに30カ所新設する計画だ。

定例会見で宮池社長は、水素ステーションの設置をはじめ「今後とも脱炭素の取り組みを検討していく」と意欲を述べた。同社はFCVの普及に合わせてガソリンスタンドを水素ステーションに転換する考えで、事業者と協議して設置を進める方針だ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月26日掲載