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2021年11月19日

岐阜トヨペット 食育事業強化、農産物「六次化」目指す

岐阜トヨペット(加藤茂樹社長)は、2018年から開始した食育事業を強化する。同社が運営する農場で育てた農産物を商品として加工、生産し、販売するまでを行う「六次化」を目指す。その一環として宇津志ファーム(岐阜県本巣市)で育てた明日葉をサプリメントとして商品化する。これにより、同事業の収益を高めるとともに、目的である自然や食の大切さの学びにつなげる。

同社は18年4月に宇津志ファームを開設し、食育事業に乗り出した。同ファームでは現在、らっきょうやサツマイモ、明日葉などを栽培しており、19年4月からは伊自良ファーム(同山県市)で稲作も行っている。

両ファームで生産した農産物は同社の一部店舗や道の駅で販売している。一方で、農産物を生産しても「商品開発して加工、販売まで一気通貫でやらないと収益面では難しい」(加藤社長)。このため、六次化を目指すことで農産物に付加価値を与えるほか、加工品とすることで長期の保存、季節を問わず安定した供給を図る。

明日葉のサプリメントは、試作品の社内モニターなどを経て正式に商品化する方針だ。販売方法は今後検討するが、販売にあたっては自動車ディーラーが食育に取り組んでいることやその趣旨を訴えていく。

加藤社長は「これからの世代に生きることを考えてもらうことが(同事業の)スタートライン。色々な商品を、可能性を探りながら作っていきたい」としている。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞11月16日掲載