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2021年11月11日

川崎汽船と日本IBM 自動車船内の荷役作業、高度化へ実証実験

川崎汽船と日本アイ・ビー・エム(山口明夫社長、東京都中央区)は、IoT(モノのインターネット)や人工知能(AI)を活用し、自動車船内における車両走行の情報、車両や作業員の位置情報、作業員の体調などを収集・分析して、荷役作業の高度化を図る実証実験を行ったと発表した。

センサーから得た情報を分析し、作業中の危険な状況を可視化して安全管理につなげる仕組みづくりを目指す。

実証実験では日本IBMのデータ分析技術を活用。車両の走行スピード抑制、作業員と車両の接触防止、車両の追突防止、作業員の脈拍、呼吸数などバイタル情報の収集について検証した。荷役会社の協力のもと、船内に位置情報センサー、状況監視カメラ、スピード計測機器を設置してデータを収集した。

また、AIによる画像認識技術を利用して、カメラ映像から自動車と作業員を分別し、接近状況が分かるようにした。さらにウェアラブルデバイスから心拍データを取得し、独自アルゴリズムをもとに解析したデータから作業員のストレス傾向を把握した。

川崎汽船は今回の実証実験の結果を踏まえ、実用化に向けてさらなる検証を進める方針だ。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞11月8日掲載