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2021年10月13日

内閣府、バス正着制御システム 東京・晴海で22日から実証実験

内閣府は「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」で開発に取り組むバスなどの「次世代都市交通システム」の重要技術「正着制御システム」の実証実験を22日から3日間、晴海BRTターミナル(東京都中央区)で展開する。

高齢者や車いす利用者らの乗降性確保を狙い、バスを縁石ぎりぎりの位置に正確に幅寄せして停車させる制御技術の確立に取り組む。100人規模のモニターを募集してバス乗降性を評価してもらい開発に役立てる。

実験は、道路や交通関連の調査研究を手掛ける計量計画研究所(岸井隆幸代表理事、東京都新宿区)と、京成バス子会社の東京BRT(木下良紀社長、千葉県市川市)が行う。

正着制御では、車両が路面の誘導線(緑色の二重点線)をカメラで認識、線に沿って走行して停留所前にほとんど隙間なく幅寄せし停車させることを目指す。人手では幅寄せに誤差が生じがちだが、自動運転技術を活用して毎回狙い通りの位置に停車できるようにする。

今回は昨年11月に30人を集め実施した実験に続き2回目。当初は今年4月に実施予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行拡大で今月に延期された。モニターには、乗り降りのしやすさや乗り心地などに関するアンケートに回答してもらう。同研究所はベビーカーや車いす利用者、高齢者ら多様な参加者を集めさまざまな視点で実用性を高める方針だ。

東京BRT社は、昨年10月から都心と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)を運行している。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞10月9日掲載