2021年9月28日
岩手整振、会員の採用活動支援へ テレビコマーシャルで整備士アピール
岩手県自動車整備振興会(千葉泰会長)は、県内の整備士不足の改善に向けて、2022年1月から3月をターゲットにテレビコマーシャル(TVCM)を全県下で放映する。自動車整備士の重要性ややりがいのある仕事をイメージさせるTVCMを通じて、県内の幅広い学生層に整備士を職業選択の一つに認知してもらうのが狙い。全国的にもTVCMの放映は数少ない取り組みとして、効果と動向が注目されている。
全国的に整備士の不足は深刻化しており、数年前から国土交通省や各県の自動車整備人材確保・育成推進協議会などで整備士確保に向けたさまざまな活動を展開している。岩手県においても同様で、新車ディーラーや整備事業者でも必要な人員確保に苦労しているのが実情だ。岩手整振は、会員に対する整備士採用に向けた側面支援策として、TVCMの放映を数年前から実施している。
1月からの放映に向けて、7支部12人のTVCM検討部会メンバーが動画制作を進めている。30秒枠のCMは現段階で「エンジニア編」と「ピットイン編」を予定。ベテランや若手、男女エンジニアが生き生きと楽しく仕事をするイメージをメインに、外部故障診断機(スキャンツール)など電子機器を活用したスマートな作業風景などもアピールする。
岩手整振は、TVCMを通して「親世代に対しても3K(きつい、汚い、危険)職場などの整備工場の昔ながらのイメージを少しでも払しょくしたい」(幅栄次専務理事)としている。
また、TVCMの効果については、検証が難しいとしながらも「今回はアンケート調査を実施するなどして、TVCMに対する反応を探りたい」(同)意向で、その結果を参考にしながら次の施策に役立てたい考えだ。動画はユーチューブなどでの活用も検討している。
カテゴリー | キャンペーン・表彰・記念日 |
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対象者 | 大学・専門学校,自動車業界 |
日刊自動車新聞9月24日掲載