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2021年8月27日

カーセンサー調査、中古車価格の上昇傾向続く コロナ禍で需要高まり

中古車価格の上昇傾向が続いている。中古車情報誌「カーセンサー」を発行しているリクルートが発表した「カーセンサー掲載データから読み解く、中古車に関する消費者動向」によると、掲載車両の平均単価が2021年4月まで16カ月連続で前年同月を上回った。価格上昇の要因分析では、主に新車価格の上昇、高年式中古車の流通台数拡大、コロナ禍での中古車需要の高まりを挙げている。

カーセンサーの掲載台数も同様に16カ月連続で増えた。残価設定型ローンや個人リースを通じた新車販売も増加したことから、高年式中古車の流通台数も拡大傾向にあるという。同社によると「新車登録3年以内」の掲載台数は、19年が前年比6・0%増、20年が同13・0%増と伸長した。

車種別では、軽自動車が16カ月連続で平均単価が上昇した。掲載台数が減少しているオープンカーやクーペ、セダンなどは流通台数の減少に伴って平均単価が上がっている。

カーセンサーの西村泰宏編集長は「サブスクリプションや月額支払いの一般化で新車と中古車の垣根が薄れつつある。さらに、コロナ禍で自動車の役割が見直され、車内でのネット環境整備が進み、車中泊もブームになっている。今後は手頃な価格で購入できる中古車に一段と注目が集まるのではないか」と分析する。

カテゴリー 白書・意見書・刊行物
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞8月17日掲載