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2021年7月28日

日刊自連載「全国自動車会議所トップインタビュー」(4)宮城県自動車会議所会長・佐々木昌二氏

―日本自動車会議所が創立75周年を迎えました

「設立趣意書には『自動車が国民生活の維持と文化の向上に不可欠なもの』と記されています。それから75年、設立趣意書の通り、日本は自動車産業と運輸業界の発展とともに国民生活が維持され、文化が発展しました。終戦後に、このような設立趣意書を考えた人たちは、先見の明があり知識が豊富な方だと思いました。名前は分かりませんが、心から敬意を表します」

―本部などと連携した活動を行っています

「日本自動車会議所の内山田竹志会長は、カーボンニュートラル実現に向けて、新しい税制を構築する一つのチャンスと述べていますが、発想と捉え方に賛同できます。自動車税制に関する宣伝活動は、中央の動きを踏まえ、宮城でも他団体と連携して引き続き対応していきます」

「今年2月に日本自動車会議所の専務理事会を宮城県で開催する予定でしたが、コロナ禍で延期となりました。来年10月の開催を予定していますが、全国の自動車会議所に東日本大震災の復興状況を伝えて、今後、他の地方でも懸念される災害への備えなどについて情報共有したいと考えています」

―宮城県自動車会議所の活動については

「仙台市が主催する『小学生なつやすみバスの絵コンテスト』に協賛し、積極的に関わってきました。子どもたちは、バスが空を飛んだり宇宙に行ったりと夢のある絵を描いてくれます。クルマ好きな子どもを拡大する素晴らしいイベントで、これからも継続して取り組んでいきます」

「台風で県内が甚大な被害を受けた2019年11月に『災害等に対する自動車関係団体連絡協議会』を設立して情報共有と支援を行ってきました。昨年からは連絡協議会として、会員団体に新型コロナウイルスの関連情報を発信しています。昨年、アルコール消毒液とマスクの入手が極めて困難な時期には、地元のマスク製造事業者に状況を説明して優先して入手することができ、マスクをタクシー事業者とバス事業者に配布しました。消毒液は、宮城県中古自動車販売協会(JU宮城)が大量に、しかも無償で提供してくれたため、会員に配布できました」

―今後の取り組みなどは

「2050年のカーボンニュートラルの実現や万が一の災害などの対応力強化のために、今まで以上に自動車関係団体の結束が重要で、中心的役割を果たすのが宮城県自動車会議所です。今後は、SDGs(持続可能な開発目標)やカーボンニュートラルなど新たなテーマを踏まえ、共同での事業推進を検討する必要があります。新たな時代に向けて、スピード感を持って対応していきたいと考えています」

カテゴリー キャンペーン・表彰・記念日
対象者 自動車業界

日刊自動車新聞7月16日掲載