2021年7月21日
日刊自連載「全国自動車会議所トップインタビュー」(1)三重県自動車会議所会長・竹林武一氏
自動車関連団体の結束を強め、総合力を高める役割を果たしてきた日本自動車会議所が創立75周年を迎えた。全国各地の自動車会議所は、その取り組みを自動車関連業界で働く550万人とユーザーの近くで支えている。それぞれの地域で担う役割などについてトップに聞く。
―日本自動車会議所創立75周年についての思いを聞かせてください
「私の年齢(77歳)に近いこともあって感慨深いものがあります。日本自動車会議所は、我が国の自動車産業と社会の復興を目的に設立されました。その後、モータリゼーションの進展に伴い、自動車関連分野の総合団体として、クルマ社会の健全な発展や日本経済、自動車産業、国民生活への貢献を使命として活躍を続け、自動車産業に携わる幅広い団体が加入する総合団体として、今年、創立75周年を迎えられました。自動車会議所は、税制、交通安全、環境を3本柱としていますが、税制が入っている団体は珍しいのではないでしょうか。また、車を作る方、売る方、直す方、使う方、それら全てが網羅されていることも素晴らしい。これまで、安全、安心だけでなく、快適な社会づくりにも貢献されました。部品メーカー、ディーラー、販売整備、トラック、タクシーなど、自動車に関するあらゆる団体が加盟しており、今後も日本自動車会議所は、その使命をしっかりと果たしていただき、各地における傘下の我々にいい刺激を与えながら、更に発展していくことを祈っています。我々も各地域での『自動車会議所』の名にふさわしい活動を引き続き行っていきます」
―自動車に関するあらゆる団体が加盟している点が大きな特徴ということですね
「それぞれ、販売は販売、整備は整備ということでやっていますが、自動車会議所は横断的に自動車全体をカバーしています。こんな団体は他にはないでしょう。しかし、総会以外で集まることは少ないのが実情。もっと集結してすそ野を広げる意味でも『自動車会議所祭り』のような企画も必要かなと思いますね。自動車の各分野で結びつきを強め、大きく飛躍していけばいいのかと考えます」
―これについては三重県自動車会議所においても同様ですね
「私は自動車会議所というのは隙間産業だと思います。皆さまがスムーズに動けるように面倒な部分を引き受けているからです。このため、各団体のメンバーが2カ月に1回定期的に集まって意見交換を行うなど連携を強めています。また、地域社会貢献も非常に重要で、この一環として『みえ交通安全・環境フェスタ』を毎年開催し、県民に幅広く、交通安全と環境の問題をアピールしています。我々は、今後も三重県の自動車関連団体の取りまとめ役としてしっかり活動していくつもりです」
カテゴリー | キャンペーン・表彰・記念日 |
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対象者 | 自動車業界 |
日刊自動車新聞7月13日掲載