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自動車産業インフォメーション

2021年7月05日

コロナワクチン職域接種 自動車メーカー各社で本格化

自動車メーカーによる新型コロナウイルスワクチンの職域接種が本格化している。現在までにトヨタ自動車、日産自動車、ホンダ、いすゞ自動車などが実施しているほか、早ければダイハツ工業が7月1日から、三菱自動車が7月上旬から開始する予定だ。

スバルやスズキなど他の自動車メーカーも申請は済ませており、準備が整い次第、早期に接種を開始する方針。ただ、職域接種に使用される米モデルナ製ワクチンは供給力が不足しており、各社の計画通りに接種が進むかどうかは不透明な状況だ。

職域接種は6月21日に開始。トヨタは約8万人、ホンダは約6万人の従業員らを対象に接種を進めている。このほか、いすゞは東京都の本社、神奈川県の藤沢工場、栃木県の栃木工場の従業員らを対象に28日から段階的に職域接種を開始。ヤマハ発動機も29日に本社で始めた。

また、7月上旬の接種開始を予定する三菱自は東京都の本社と愛知県、京都府、岡山県の工場で実施する。ダイハツは大阪府の本社、滋賀県、京都府の工場の従業員らを対象に1万5千人分のワクチンを確保し、1日以降に実施する予定だ。スバルも東京都や群馬県などの工場で7月中旬以降に3万人がワクチンを接種できるように申請した。

職域接種を実施する自動車メーカーは増えているものの、すでに職域接種を開始している企業の一部では「ワクチンが届かず計画通りに接種が進んでいない」とする声もある。

また、職域接種の申請数が急増したため、政府は6月25日に受付を停止。申請内容の精査も進める方針だ。自動車メーカーのほか、一部のサプライヤーや自動車販売会社も職域接種に向けた準備を進めているが、混乱は続きそうだ。

カテゴリー 社会貢献
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞7月1日掲載