2021年7月02日
東京ガス 集合住宅向け、EV充電サービス開始
東京ガスは6月28日、今年度下期に集合住宅向け電気自動車(EV)充電サービスを開始すると発表した。同社の営業エリアである首都圏のマンションなどに、利用者ごとに充電した分の電力料金を清算できる仕組みを用意し、マンションの管理組合などが導入しやすい環境を整える。
将来的には、同社が手掛ける電力小売りと組み合わせた商品も投入し、契約者数の拡大につなげていく狙いだ。
充電管理サービスを手掛けるユビ電(東京都渋谷区、山口典男代表取締役)と資本業務提携した。同社が展開する「WeCharge(ウィーチャージ)のシステム基盤を活用システムをベースに独自の充電管理システムを用意し、充電設備の設置を検討するマンションなどへの導入を目指す。
同システムでは、スマートフォンアプリとQRコードを活用し、ユーザーごとの充電量を管理できるのが特徴だ。使用料に応じて東京ガスがユーザーに料金を請求し、管理組合に電気代を支払う。省スペースで設置できる専用コンセント(200㌾)とすることで、機械式駐車場でも複数カ所設置することが可能だ。
駐車場が共有スペースとなる集合住宅では、EVユーザー単独で充電設備を設置するのが難しく、EV普及の足かせとなっている。特にマンション住民が多い東京都心では今後、どのように充電インフラを拡充していくのかが大きな課題だ。こうした中、同社がこれまで培ったガス供給による顧客基盤も生かすことで、EV向け電力市場での存在感を高めていく。
カテゴリー | 白書・意見書・刊行物 |
---|---|
対象者 | 一般,自動車業界 |
日刊自動車新聞6月29日掲載