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2021年6月28日

JAF動画公開 VRゴーグルで死角の危険を疑似体感

日本自動車連盟(JAF、藤井一裕会長)は、車の死角に潜む危険をVR(仮想現実)ゴーグルで疑似体験できる動画「JAF360度VR動画〝クルマの死角編〟」をインターネットの特設サイトで公開した。VRを活用して、実際には車体に遮られて運転席から見えない死角を含めた車両周辺を見渡せる特殊映像を制作。

VRゴーグルで視聴すると、360度周囲の状況を自在に確認できる。映像によって死角で起こりうる危険を具体的に示し、安全確保に必要なポイントをレクチャーする内容に仕上げた。

映像では、自車の全周囲に車両など他の道路利用者を置き、運転席から見た死角と、そこに隠れた危険を表現した。車体を透過して周囲を目視できる特殊な映像処理を行うとともに、VRゴーグルで上方を見上げると、ドローンによる俯瞰画像から車両周囲の状況を確認できるなど、VR技術をフルに生かした映像づくりに取り組んだ。

スマートフォンやパソコンでも視聴可能だが、「ぜひVRゴーグルで死角の危険を体感してほしい」という。

動画は①「クルマの死角にはどんなものが隠れる?」②「クルマの死角を可視化」③「交差点で左折しようとするクルマの死角」の3シーンで構成。死角の危険に備えるためには、日頃からさまざまな交通場面に応じた「危険を予測し、それに備えた行動や確認」が必要になる。

ただ、具体的なイメージが難しいこともあり、映像の疑似体験で〝安全に〟危険を予測する能力を鍛えてもらいたいという。

JAFは、今後も交通安全をより効果的に啓発するため、先進技術などを活用した映像を制作していくという。

カテゴリー 交通安全
対象者 一般,自動車業界

日刊自動車新聞6月24日掲載